Adobe Creative Cloudについて
クリエイティブクラウド(CC)とは
デザイン業界にいる人なら誰でも知っているアドビシステムズ。英語表記では「Adobe」デザインに携わらない人は「アドベ」と読む事もしばしば。自分が初めてアドビソフトを使った時、バージョンは既にCSだった。その後会社がCS2、CS3、CS4とバージョンアップして行き、個人的にはCS5を購入。所属会社をやめてからはとくに問題なく使えているのでCS5以降には手をつけてないしそんな余裕もなかった。そしてCS6まで登場し、次はCS7になるかと思っていたら登場したのはCCなる新たなバージョン。CCとはCreative Cloud(クリエイティブクラウド)の略でこれまでのCSシリーズの購入方法とは異なり、CCは定額制になっている。 以前【Adobe】イラレ川柳がおもしろい - laglogで書いた通り、イラレ川柳 | 求む!デザイナー | Pen+デザインラボという企画でイラレ川柳が優秀作品にノミネートされたわけですが、その「PEN+1冊まるごとアドビのすべて」の発売を記念して、adobe CREATE NOW デザインセミナーというセミナーが開催されました。このセミナーはノーチェックだったのですが、このセミナーでCreative Cloudの説明がわかりやすくされています。このセミナーのすべての様子がUSTREAMで配信されているので最後の方で掲載しておきます。これまでCreative Cloudにはまったく魅力を感じていませんでしたがセミナーの動画を観てクリエイティブクラウドを使いたいという気持ちが大きくなりました。
サブスクリプション制
これまでのアドビソフトは購入したら、所有していればずっと使えるというシステムだったが、Creative Cloudではサブスクリプションでの提供、簡単に言えば定額制だ。つまりこれまでは一回お金を払い購入すればバージョンアップをしない限りはあとはお金がかからず使えたがCreative Cloudは定額制なので一生払い続けなければならない。
メリット・デメリット
サブスクリプションにするデメリットはやっぱり使用料を払い続けなければならないと言う事。しかしそんな使用料を払っても使うメリットがそれなりにCreative Cloudにはある。それはクリエイティブクラウドならではの新しいサービスです。
・タイプキット
タイプキットはクリエイティブクラウドでの新しいサービスです。タイプキットとはクリエイティブクラウドユーザーのみが使用できるフォントサービスで900以上のフォントをいつでも自身のPC環境に追加して使用できるサービス。しかも追加したフォントはアドビ製品だけではなく全てのアプリケーションで使用が可能になるという大盤振る舞いです。
・マーケット
クリエイティブクラウドにはマーケットという機能があります。これは簡単に言えばadobeが提供するクリエイティブクラウドユーザーの為の素材集です。デザインワークをする上でちょっとした素材などが必要な事は多いと思います。素材を使う事で制作時間を短縮する事もできるので素材を使う方は多いと思います。クリエイティブクラウドではそんな方の為に高品質の素材が無料でダウンロードする事ができます。
・バージョンアップ料金が不要
これまでのパッケージ版ではアップグレードするのには追加料金を支払う必要があった。しかしクリエイティブクラウドではアップグレードに追加料金は必要ありません。常に最新版のバージョンが使用可能で新機能を使う事ができます。
・バージョンの変更が可能
クリエイティブクラウドでは過去のバージョンに戻る事が可能になった。戻る事ができるバージョンはCS6までですが、CS6、CC、CC2014の三つのバージョンを行き来できるようになりました。もちろんその後発売される新たなバージョンにも対応です。
・win、macのどちらでも使用可能
これまでのパケージ版ではwin版を買えばWindowsパソコンのみで使用可能、mac版を買えばMacintoshパソコンのみで使用可能だったが、クリエイティブクラウドの場合はどちらのパソコンでも使用可能になるのでパソコンを買い替えた場合など、どちらかしか使用できなかった物が両方で使える事になる。
・クラウドストレージサービス
デザインをする場合グループやチームでデザインワークをする事もあると思います。そんな方のためにクリエイティブクラウドでは共有フォルダを作りたくさんの人とデザインワークをする事ができます。さらに「前回保存した環境に戻りたい」など、デザインワークを上書き保存して行く中で過去の保存状態にしたいと思う事が多々あると思います。この場合クリエイティブクラウドのストレージサービスでは10日間の間であればバックアップをしてくれているので、10日間以内の過去の保存状態に戻る事ができます。これは他のストレージサービスにはない新しくも、ありがたい機能ですね。
大雑把に言えばこれぐらいでしょうか。最近では大手印刷会社のほとんどがCreative Cloudを導入しています。入稿の際にとても楽です。一昔前は入稿の際にバージョンを落として入稿しなければならなかったり、バージョンを落とさず入稿してしまった場合に再入稿をしなければならない等、面倒な事がありましたが最近ではCreative Cloudを導入されている印刷会社が多いのでそうした手間も省けています。
adobe CREATE NOW デザインセミナー
司会:アドビ システムズ 岩本 崇 氏
司会進行はAdobe日本製品担当Blogいわもとぶろぐのアドビシステムズの岩本氏、ゲストはInDesignの勉強部屋を運営している森 裕司氏、トークセッションではAdobe InDesign日本製品の開発にも携わり、CS、CS2のパッケージデザインをしたグラフィックデザイナー戸田ツトム氏、そして最後のゲストは異色な経歴でイラストレーターになったHama-House氏。どの方も第一線で活躍しているクリエイターの方達によるデザインの話やわかりやすい新機能の説明が下記の動画で観る事ができます。
adobe CREATE NOW デザインセミナー前編
前半はCC、クリエイティブクラウドとはなにか、そして後半はInDesignの勉強部屋を運営している森 裕司さんによるCCの新機能の説明。
CCの新機能のわかりやすい説明はもちろんですが、森さんの「地味に〜」という発言の連発で岩本さんの反応が個人的は面白かったです笑
adobe CREATE NOW デザインセミナー後編
後編はグラフィックデザイナー戸田ツトムさんとのトークセッション、後半はイラストレーター Hama-Houseさんによる新機能の説明
最後にHama-Houseさんが書いた落書きの「世露死苦」が秀逸です。自分のセッション中にそんなこと書いちゃうHama-Houseさんの度胸に完敗です笑 第一線で活躍されている方はやっぱり普通の人とはひと味違う不思議感があります。
最後に
趣味など個人的に使うぐらいで本格的にデザイン制作をしていない方はパッケージ版やPhotoshopElementsなどの初心者でも簡単に使えるソフトの購入でも十分ですが、デザイン業界に携わる以上、今後Creative Cloudの導入は避けられないでしょう。まだCreative Cloudの導入には至ってませんが、このセミナーを観るとCreative Cloudはかなり魅力的だと思います。今後も様々な新機能の登場でデザインの作業効率も向上していくと思います。初めてAdobe製品を使ったときの驚きは今でも思い出します。その時は「アドビソフトってスゲー!!」「もっと早く出会いたかった!」と感動すらした事を覚えています。これからもまだまだ驚くような機能も出てくる事でしょう。次はどんな機能が出てくるのか楽しみです。それでは
Adobe Photoshop Elements 12 Windows/Macintosh版
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2013/10/11
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